あいかりんの絵日記

気まぐれで私の描いた絵がついてきます

マルチの会合に参加したらチャクラが開いてしまった

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「色々な人がいて、何かのエッセンスになるイベント」に誘われて、やや半信半疑でついていったらマルチ商法の会合だった。なかなか面白かったのでブログにします。

 

#経緯
いつだったか、Facebookで知らない女性から友達申請が来たので共通の友人を見てみると、何名かの信用できそうなメンバー構成かつその人自身もアクティブな活動をしているようだったので面白そうだなと思い、承認。それから数日後、2人でお茶をすることになり、おしゃれなカフェで90分ほどお話をしました。

その女性と大学時代の学部が同じだったこともあり、そこそこに意気投合し、明るい女性だな、という印象。彼女は健康に対して思いが強く、医療従事者として働きつつもデトックスなど医学的治療ではない部分からも健康を支援したいと話していました。わたし自身、サプリメントをはじめデトックスなどについて賛成も反対もなく、「でも自分はやらない」という立場でしたが、医療の力だけではなく内面からも健康を、という考えは大事だと思っているので特に違和感なく聞いていました。

彼女の夢など幅広く色々な話を聞いていると、どうやら毎週土曜日の18:00〜20:00でイベントをやっており、様々なバックグラウンドの100名ほどが参加して、最近の健康のトレンドなどを共有しているとのこと。わたしも比較的ヘルスケアのイベントはリサーチする方なので、毎週100人も集まるイベントなのに全然知らないな、、と思い、予定が合ったため参加してみることにしました。

参加までの数日間、彼女の過去の投稿を見ていると、直感的に何か異変を感じたので「そのイベントの参加費はいくらか」は確認しました。「完全クローズドだけど、今回は招待ということで無料です」とのこと。それならいいか、と当日を迎えます。

 

ここからはインパクトが強すぎたものをガンガン出していきます。

 

#参加者のほとんどが色付きの水や粉を飲んでいた
寒かったので途中のコンビニでホットの緑茶を購入したわたし。会場にはたくさんの参加者。席に案内していただき、座って周りを見渡すと、ペットボトルやタンブラーに色付きの水を入れて飲んでいる参加者が大量にいる。なんなら粉をそのまま飲んでいる人も。多分水に何かを溶かしていると推測、そしてこの段階で「これは普通の健康のトレンドを共有するイベントではない」と察知。コンビニのお茶はこの人たちにとっては悪そのものだと思われたため、アンチだと思われないようにそっとペットボトルを鞄にしまいました。

「普通に飲んでいるだけでも良いんだけど、この中に入っている1つ1つの成分に感謝しながら飲むともっと綺麗になれる」という会話が聞こえてきたので、この2時間の過ごし方を真剣に考えた。

 

#参加者に訴えかける、なんか良さそうな言葉
開始前に既にやばいイベントと認識していたが、やばいイベントの中で称えられている方々がいらっしゃるらしい。司会が紹介する度に、参加者たちが「えーー!!!今日まじすごいんだけど!!!」と大歓声と拍手をする。合わせて拍手する。

リーダーの挨拶、完結にいうと「目の前の人を幸せにするような仕事をしていこう。仕事を愛そう。」ということだった。良いことを言っているとは思ったけど、度々間を置きながら「ぼくは、仕事を、愛しています。あなたは、仕事を愛せていますか?」と問いかけるから、宗教かよと思った。周囲の人たちには響いているようで、めちゃくちゃ頷きながらメモをとっていた。

心に訴えかけるのが上手い人は一定数いるので、その類かなという気もする。

 

#怖いくらいの参加者の反応
司会や登壇者の言葉に対して、お金をもらっているのかなと思うくらいに参加者たちの反応が良くて驚いた。わたしには笑うポイントが分からなかったけれど、おもしろいときには大声を出して笑う。すごいなあと思うと、「すごいんだけど、、!」「やばくない?!」と声を出して反応する。

それが座談会で全員が同じレベル感で話す場であれば分かるが、ここは完全に会議室であり、目の前にはプロジェクターがあり、そして偉いポジションの人とそれに従う参加者がいるという比較的オフィシャル空間かつピラミッド構造の人間関係だからこそ違和感があった。

デトックスをするとその辺りも変わるのだろうか。

 

#登壇者の夢が最後はデトックスに落ち着くマジック
3名くらいの登壇者が10分程度で各自の夢や考えを紹介する時間があった。それぞれがデトックスではなく、健康や環境や女性の生き方など課題を持っていて、そのために何にぶつかって何を感じて何をしたかを話していたが、何故か最終的にデトックスが良い、といった結論になるのが不思議だった。

デトックスをすると自分の中の細胞が何を求めているか分かってくるらしいし、デトックスをすると森林伐採を防げて環境を守れるらしいし、デトックスをすると医療費を抑えて予防医学に繋がるらしい。

 

#すごい人からの総括に涙する参加者
イベントも終盤になり、一番崇められているらしい男性が前に現れた。組織を引っ張っているだけあり、説得力と話に引き込む力、そして時々笑いを誘う話し方、さすがだなあと思った。

その人はデトックスの話中心ではなく、純粋に熱い気持ちを持って事業に取り組んでいること、将来を自分が担っていく気持ちでアクションすべきであること、この世代(20〜30代が多そう)で次世代を作っていこう、そのために過去の文化も残しつつ新しいものを創造しようというような、弊社にいたら厳しいけど、これくらい熱い人は組織に1人はいてもいいのかもしれないと思わせる人だった。

話が終わってみると、結構な人たちが泣いていた。わたしもお酒が入っていて、仲のいい人たちとそんな話したらちょっと泣く可能性もあるかもなと思ったりした。

ただ、デトックスの話題の流れで、デトックスで内面から変わっていき、綺麗になると、相手の心が読めるようになってくる。これ、チャクラが開くってことなんですよ。チャクラ開いてます??」と言っていたのには流石に吹きそうになった。鶴太郎さんなの?

ちなみに隣の人は、ノートに「チャクラが開く」とメモっていた。


#なかなか帰らない参加者
イベントが終了し、何も売られなかったことに安堵し、早くこの場を去ろうと考えていた。その前に何人かに、イベントの感想と今後のアクションどうしたいかを聞かれたので、「エネルギーがすごかったです。まずは自分の今の仕事や人との接し方を考えてみたいです。」と持ち前の順応性で笑顔で無難な回答をした。

会場出口についたが、なかなか人が帰らないなと思ったら、これからみんなでごはんを食べにいくとのこと。100人もいた参加者のうち50人参加でもなかなかのキャパ。しかも色付きの水を飲んでいた人たちが普通の居酒屋に向かわないことは想像できた。

わたしはビーガン信者でもなければ、自然派でもない。好きな食べ物はハンバーグだし、カフェインも全然取るし、お酒も好き。

 わたしのセンサーが、行ったらやばい、を察したので、「これから予定があって、、ごめんなさい」と申し訳なさげに先に帰らせていただいた。

 

#調べたら完全にマルチ商法だった
帰り道に調べたところ、わたしが「健康のトレンド共有イベント」として誘われたイベントは「ハーブデトックスのトレーナーたちのミーティング」だったらしい。

イーグルスシナジーワールドワイド、ハーブデトックス、などでググるとたくさん出てくるやつだ。

すぐにググるわたしも、参加するまでその気を感じなかったからググることもなかったし(そもそもデトックスイベントとは聞いていなかったけど)、上手な誘導だなあと思う。

 

#良いことを広めているという認識の人が多い
一番この手のものが怖い、と思ったことがある。それは、そこに参加している人の多くが「これは、あまり良くないものである」ということに気づいていないということだ。水素水が流行ったのもそうだけれど、根拠云々関わらず体に良さそうなものに魅力を感じる人はいるし、そこに実際の効果写真や見違えるように変わった人間を目の前で見せられたら信じてしまう人は多いと思う。

そして自分もその通りにやってみたら、効果が出てきたように感じる。なら、同じ悩みを抱えていた友人に声をかけてみよう。そうやって善意的に広まって、このような規模になったのではないかと感じた。何人かと話してみたけれど、みんな穏やかそうで決して悪い人には見えなかったから。

だからこそ、分かってやっている人がトップ層にいるならば、本当に彼らは悪だなと思ってしまった。

 

 

正しい医療情報を、まだまだ自力で選択しなければいけない時代。"デトックス=解毒"の考え自体は悪いことではないのかもしれないけれど、良からぬ方法で広まっていくのは少なくともよろしくないと思う。友達が最近おかしいな?と思った時に、ちゃんと話を聞いてあげること、やっぱりおかしかったら止めて正してあげること、そういう環境や一定のリテラシーの大切さを痛感した。

数年前、友人経由でFacebookで友達になった人がデトックスで痩せたとかで色々投稿していたなーと思い、その人の投稿を遡ってみたところ、既にに削除されていたので本人か周囲が気づいたのかもしれない。でも学生時代に学生団体経由で知り合った後輩はLINEのプロフィールを見る限りまだ抜けていなそうだった。当時はこういう会社があることも知らなかったから、デトックスにはまったのかな、くらいで何も感じていなかったけれど、その時に止めてあげたら何か変わったのかもしれないなとも思う。

 

そしてイベント会場には、医療従事者や医療系学部を卒業した人も多くいたからこそ、危機感を感じた。健康な人がひとりでも増えればいいなという思いはとても素晴らしいのに、健康や医療に近い現場にいる人でさえも、ちょっとした判断のズレで誤ったところへ歩き始めてしまうのかと思うと、何が正しいのか何を学べば防げるのか分からなくなった。

 

書いているうちに真面目になってしまったけれど、人が何かにハマっていく様を目の前で見て、人のすべての選択が紙一重なんだなと思った。わたしのような体験をした人はきちんと判断してほしいし、周りに最近ちょっと変わったなという人がいたら正してほしい。それで少しずつ何かが変われば嬉しい。

 


タイトルふざけすぎました。 

あいかりん(@ica1299